【悲報】大企業にて長年勤務は全然安泰ではない

  • 2021年2月23日
  • 2022年7月30日
  • その他

本記事は、大企業に10年間勤務した私の率直な意見です。

誰もが安定・安泰を求めて大企業を目指しますが、本記事を通して大企業の実態を知って頂き、

現在大企業に勤めている方や、現在就職活動をしている方々にこれからの働き方や進路を考える際の一助となれば幸いです。

大企業に勤めている方は、過去の私も含め、今の給与水準や待遇に満足し、周りの雰囲気に流されて漫然と働いている人が本当に多いです。

赤信号みんなで渡れば怖くない状態です。このまま大企業におんぶに抱っこでは将来やばいですよ。

結論、大企業で長年勤務が安泰ではない理由は、将来的にどの企業でも使い物にならない人材になるからです

以下、詳細です。最後には対策も述べるので、最後まで読んで頂ければと思います。

理由1.社内でうまく立ち回るスキルしか身につかない

1)外注が日常で自分では何もできない

特に私が勤めていた自動車業界は下請け会社が多く、外注が大半でした。

そのため要求仕様だけちゃちゃっと決めて丸投げし、あとは納期通りに作られるように進捗管理するという仕事が非常に多かったです。

もし納期通り納品されなかったり、納品されても期待の性能が出ていなければ、しばき回すという。

借金の取り立て屋みたいな働き方をしています。

言うまでもなく、こんな働き方では 全く自分に技術・スキルが身につきませんマジでやばいです。

2)定常業務が多く、付加価値を生んでいない

大企業は基本的に仕事のルールがかなり整備されており、

決められたことを決められた通りやっていくだけの定常業務が多いです。

ルールに当てはまらない例外が発生した時のみ出番が来て、既存ルールを少し変更していくという、はっきり言ってバイトでも出来るような仕事が多いです。

当然、従来のやり方の延長で考えることが多く、ほとんど10年以上ほとんど進歩していません。マジで、やばいです

3)上司に怒られないようにするのが仕事

私が勤めていた会社では、役職がピラミッド構造で、未だに役員が言うことは絶対という風土でした。

激高した役員に言い訳や反論なんてしようものなら、干されるなんてザラでした。(笑)

なので「理屈としては間違っているのに物申すことが出来ない。仕方ないし言われた通りやるか」という働き方。

顧客のために製品を良くしようという精神ではなく、どうやったら役員に怒られずにやり過ごせるか、

どうやったら自部署の責任を逃れられるか、日々報告の仕方を試行錯誤しているような有様。

マジで、やばくない?

理由2.成長できる機会が著しく少ない

1)仕事の範囲が狭い

部署やチームごとに細かく分業されているので、自分が関わる仕事の範囲は非常に狭いです。

なので、ある部品のある機能については多少詳しいが、他のことは一切分かりません状態になります。

他の仕事がしたくても、分業効率が悪くなるから余計な手出しをするなとなるし、部署異動も滅多にありません。

前述の通り、専門内も大半が外注なので、専門領域が狭い上に知識が浅い人材になります。

本当に、水たまり程度の広さと深さで勝負しないといけません。言うまでもなく、他の会社で通用しません

2)失敗を許さない文化

前職では、役員が言うことは絶対という文化があったのは前述の通りで、失敗を過度に攻める風潮もありました。

そのせいで、チャレンジせずに従来のやり方を必死に守るおじさん達が多いんです。

従来のやり方を変えて失敗したら誰が責任をとるのだ!」という具合に議論が全く前に進みません。

人間、環境に大きく左右されるので、こうした声に屈していると、何も挑戦できないし、その環境に居続けると、あなた自身も変化を許さないマインドに染まってしまいます。

3)スピード感がないため、技術進展が遅い

前述の通り、変わろうとしないので、古(いにしえ)より伝わりし技術をいつまでも大事に使い続けています。

私が所属していたのは開発部ですが、ほとんどの人間が機械学習?ナニソレ美味しいの?状態でした。

得体の知れないものを使って、めちゃくちゃになったらどうしてくれるんだ!という感じ。勉強する気もありません。

こうした風土に付き合っていると、あなた自身も時代遅れになるので、本当に注意。

理由3.大企業でもいつクビになってもおかしくない時代

1)終身雇用は崩壊

トヨタの社長が終身雇用は維持できないと発表したことは記憶に新しいですよね。

日本のトップの会社がこう言っているのだから、今後全ての会社が芋づる式に終身雇用をやめるという流れが起きるのは間違いないでしょう。

そもそも社員の成果や貢献度に関わらず、企業が定年まで面倒をみてくれるというしくみ自体、変ですよね。。。

なので、あてにすることは出来ません。

大企業に入社できたヤッター。よし定年までのらりくらりやるかーでは即解雇されちゃいます。

2)大企業のリストラ

直近では、東芝やNECなど、大企業でも大規模なリストラを行っています。10〜20年前は安泰だった企業もこのようにリストラに踏み切る時代です。

時代の変化が激しくどの業界でも決して安心とは言えません。人生100年時代というように、会社の寿命より人間の寿命の方が長くなるので、

「今の会社を勤め上げよう」、「会社に守ってもらおう」というマインドは捨てるべきです。

3)AIの拡大

はい来ました。AIです。さすがに認識していますよね。「AIなんてSFの世界or夢物語でしょ?」とまだ思っている方、

ほんとにやばいです

私もデータサイエンスの勉強をするまでは半信半疑でしたが、本当に革命が起きています

AIに仕事が奪われるという時代は将来と言わず、本当にすぐそこまで迫っています。

こちら(野村総合研究所とオックスフォード大学の研究結果)のp4〜5に記載の職種の方は、速やかに仕事を変えましょう

AI含むデータサイエンスに興味がある方はこちらの記事で私の勉強履歴を掲載していますので、半信半疑の方は勉強してみて下さい

特に単純作業や定常作業はAIにとって得意中の得意の分野です。(AIと言わず、単純なプログラミングで代替可能)

自分の仕事が付加価値を生んでいるか定期的に要チェックです

ここまでのまとめ

まとめると、周りの社員や会社の雰囲気に合わせて漫然と働いていると、うまく立ち回ることがスキルがメインとなり、チャレンジや変化が出来ないまま成長もせず、
その会社のそのポジションではうまく機能していても、会社の外では何も出来ない人材になってしまいます。
そして今後、終身雇用の崩壊やリストラ、AIの発展により、いつ雇用を切られてもおかしくない状況になることを踏まえると、今の状況がいかに危険か理解出来ると思います。

実際に私も転職活動をする中で、約10年も大企業で働いたのだから、アピールすることなんてたくさんあると思い、自分の経験やスキルを棚多ししてみましたが、「御社でも活躍出来ます」と説得できる材料の少なさに驚愕したのを覚えています。

今の雇用が不安定になり、いざ転職となった際に、あなたにこんな想いを味わってほしくありません。

対策

暗い話ばかりしていても仕方ありません。ではどうすれば良いのか、以下に対策を考えました。参考として頂ければ幸いです。

対策1)希少な存在になるため、3〜5年置きに異動・転職する

5年以上同じことを続けていても成長が鈍化していくので、次々に職種や、業界を変えていくことが、重要と考えます。

自分自身を大きくアップデートするためにも、積極的に新しい環境に飛び込みましょう

経験上、未経験の環境に飛び込めば、嫌でも毎日本気を出すことになり、圧倒的に成長できますよ。

また、異業種や異業界を経験しているからこそ、業界の非効率を発見出来るチャンスが多くあります

そうした業界の非効率に気づき、改善・改革していける人材は、その他大勢ではなく、希少な存在になれるはずです

私も全くの未経験分野ですが、一から勉強しAIエンジニアへの挑戦をスタートしました。

最初は右も左もわからず苦労しますが、今の苦労が今後自分にとって必ずプラスに働くと確信して頑張っています。

転職する/しないは別にして、定期的な転職活動をおすすめします。

自分が転職できそうな求人がどれくらいあるのか把握するだけでも、心のゆとりが全然違うからです。

残念ながら採用されなかったとしても、今の自分に足りない部分を把握でき、今後の働き方を修正することが出来ます。メリットしかありません。

こちらの記事に私の転職活動を記録しているので、参考として下さい
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対策2)3〜5年間はがむしゃらに挑戦しまくる

現状維持のマインドが強い会社で挑戦するのは、あらゆるところから反発があり大変ですが、

そんな方たちの言うことを聞いていては、将来真っ先にあなたがお役御免となってしまいます。

正社員雇用なら、どうせ失敗しても簡単にはクビにならないのだから、挑戦しまくりましょう。

いざ、転職活動する際には、その挑戦の数があなたを守ってくれます。

あなたは、「挑戦している人」と、「現状維持を繰り返している人」どちらを採用したいでしょうか?答えは明らかです。

終わりに

長々と述べましたが、上司に言われたからとか、やり方が決まっているからと、環境や雰囲気に任せて漫然と働いていると、

いつの間にか、その会社のそのポジションでしか通用しない人間になってしまいます。

また、大企業だからといって、今の雇用が維持される保証はありません。

こうした時代を生き抜くために、自分のスキルを増やすこと、磨くことを繰り返していきましょう。

そのための施策として、3〜5年おきの転職、異動を提案しました。

この記事があなたにとって真の安定につながれば幸いです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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